「生きるぼくら」 最近読んだ、いやここ数年で読んだ本や見た映画とは比べられないほど、素直に激しく感動した。原田マハという作者もこの本で初めて知った。極々簡単にあらすじを紹介すると、いじめが原因で引きこもり生活を始めた青年が彼と暮らす母が突然失踪することからドラマが展開していく。。だけに留めるとして是非読んでいただきたい。作者の自然に対する造詣というか「深い愛」が随所に表現されており、その場で呼吸して自然を全身で感じることのできる表現スキルがこれでもかと読む者をその世界にいざなう。感極まってぼろぼろ泣いた、そんな一冊。表紙の絵は東山魁夷氏の「緑響く」。内容にぴったりのセンスに脱帽!!